VビームⅡ(Vbeam2)
― 赤みを“設計して治す”ためのパルス色素レーザー ―

■ Vビームの原理
Vビームはパルス色素レーザー(PDL: Pulsed Dye Laser)で、波長595nmを用います。
血液中の酸化ヘモグロビン(oxyhemoglobin)に選択的に吸収され、血管内で熱を発生させることで、拡張・増生した血管に作用します。
赤ら顔、毛細血管拡張、血管腫など“赤み”の治療に世界的に用いられているレーザーです。
当院では保険承認機器(VビームIIを使用し、保険適用疾患は健康保険での治療が可能です。
■ Vビームの3つの設定
Vビームは細かな設定調整が可能で、症状・血管径・ダウンタイム許容度に応じて最適化します。
1)出力(Fluence:J/cm²)
レーザーの強さ。強いほど血管への作用は強くなりますが、過度な設定は内出血や水疱のリスクを高めます。必要十分な出力で行います。
2)パルス幅(Pulse duration:msec)
1発の照射時間。血管の太さ(血管径)に合わせて設定します。
細い血管には短いパルス、太い血管には長いパルスが適します。
3)スポット径(Spot size:mm)
照射円の直径。顔全体は10–12mm、点状病変は5–7mmなど、部位・範囲に応じて使い分けます。
■ 当院の考え方:照射前に“設計”します
Vビームは有効な治療ですが、状態を見極めずに繰り返すと再燃することがあります。
当院ではダーモスコピー(拡大鏡)で血管の深さ・太さ・炎症の有無を評価し、必要に応じて以下を併用・先行します。
• 酒さ(Rosacea)では外用や内服治療を併用
• バリア機能低下例では適したスキンケアをご提案
• 肝斑混在例では遮光・色素治療を同時設計
また、照射後の血管新生を抑える工夫や、反応を見ながらの段階的設定で、効果と安全性の両立を図ります。
■ 適応疾患
<保険適用>
• 単純性血管腫(毛細血管奇形)
• 乳児血管腫(いちご状血管腫)
• 毛細血管拡張症
<自費診療>
• 酒さ・赤ら顔
• 赤ニキビ/赤いニキビ跡
• さくらんぼ血管腫(老人性血管腫)
• 傷あと・ケロイドの赤み
• 静脈湖 ほか
■ 回数と間隔の目安
症状・出力設定・ダウンタイム許容度で個人差があります。
• 毛細血管拡張症:2–5回
• 酒さ・赤ら顔:5–10回
• 赤ニキビ跡:3–8回
• 単純性血管腫:3–10回(保険は原則3か月間隔)
保険診療は原則3か月ごと。
自費診療は2–4週間隔が目安です(肌回復と効果判定を考慮)。
■ ダウンタイム
設定により、赤み・むくみ・内出血(紫斑)が生じることがあります。
強さとダウンタイムのバランスを相談しながら決定します。
■ 当日治療について
診察当日の照射が可能です。時間予約にも対応しています。
■ まとめ
Vビームは“赤みの標準治療”ですが、出力・パルス幅・スポット径の最適化と、照射前後の設計が結果を左右します。
赤ら顔でお悩みの方は、まずタイプ評価からご相談ください。
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